こよみ
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2008/01/06 (Sun)
①『愛しのロージィ』
ロージィは絹子。
名前の由来なんて忘れた。
僕がそう呼び始めたのは確かなのだが・・・
まぁいつもの事だが待ち合わせの時間をすでに30分過ぎている。
本来の待ち合わせ場所は改札口だったが、慣れたものでカフェのテーブルに携帯を置いて待つ余裕もでてきた。
3本目のタバコに火をつけたところで、テーブルの上の携帯が暴れた。
画面には『FU・ロージィ』の文字。
「あのさ、財布忘れちゃって改札出れんのよ。悪いけど来てくんない?」
ここまでのプロセスや、なんや聞きたいことはあったが、僕は黙って駒沢通りを下っていった。
改札口の中には黒のニットキャップから金髪を覗かせた彼女が立っていた。
僕は彼女に小銭を渡した。
改札を出た彼女は、
「わりぃ、タバコも忘れちゃってね、一本ちょうだい。」
と言うと、灰皿のある外へと先に歩いていった。
僕は大きなため息をつき、彼女の後をついていった。
「それ吸ったらとにかくメシにしよう。」
既に時間は二時を回っていた。
「ハンバーグが食べたいよ。おろしの乗ったやつ・・・」
僕は彼女のリクエストに応えるべく、路地裏のカフェへと向かった。
途中にある雑貨屋で缶に入ったミントタブレットと、彼女のライターを買い、外の自販機で彼女のタバコも買った。
昼時を過ぎたカフェはすいていた。
僕らは空腹を満たし、
彼女は革ジャンのポケットから小さな箱を取り出し、無器用に包みを開けた。
「ロージィ、お前CDのカバー剥くの苦手だろ?」
僕はにやけた表情で聞いた。
「あんなん得意なヤツなんかいるかよ!」
彼女は箱からようやく取り出したリップをおもむろに塗り始めた。
「てかさ、金ないって言ってたけどそれどうしたんだ?」
彼女は僕の問い掛けにも黙って塗装を続けた。
「またやったのか?」
僕はため息混じりに呟いた。
彼女の手癖の悪さを僕は知っていた。
以前も店員に捕まりかけてフォローをしたことがある。
「あなたにもお土産があるんだけど・・・ほら、『いちごみるく』味。」
彼女が次にポケットから取り出したもの・・・
それは小さな箱に可愛いイチゴの絵の描いてあるコンドームだった。
理性なんてまやかしだ。
ステディには無理なのかもしれないが、興味本位の付き合いにはどこか『特殊な部分さえ認めることが出来るんだ』という自己顕示に満足するのである。
男なんて目の前に下げられたニンジンを必死で追いかける程度のナンセンスな生き物なんだ。
ロージィは絹子。
名前の由来なんて忘れた。
僕がそう呼び始めたのは確かなのだが・・・
まぁいつもの事だが待ち合わせの時間をすでに30分過ぎている。
本来の待ち合わせ場所は改札口だったが、慣れたものでカフェのテーブルに携帯を置いて待つ余裕もでてきた。
3本目のタバコに火をつけたところで、テーブルの上の携帯が暴れた。
画面には『FU・ロージィ』の文字。
「あのさ、財布忘れちゃって改札出れんのよ。悪いけど来てくんない?」
ここまでのプロセスや、なんや聞きたいことはあったが、僕は黙って駒沢通りを下っていった。
改札口の中には黒のニットキャップから金髪を覗かせた彼女が立っていた。
僕は彼女に小銭を渡した。
改札を出た彼女は、
「わりぃ、タバコも忘れちゃってね、一本ちょうだい。」
と言うと、灰皿のある外へと先に歩いていった。
僕は大きなため息をつき、彼女の後をついていった。
「それ吸ったらとにかくメシにしよう。」
既に時間は二時を回っていた。
「ハンバーグが食べたいよ。おろしの乗ったやつ・・・」
僕は彼女のリクエストに応えるべく、路地裏のカフェへと向かった。
途中にある雑貨屋で缶に入ったミントタブレットと、彼女のライターを買い、外の自販機で彼女のタバコも買った。
昼時を過ぎたカフェはすいていた。
僕らは空腹を満たし、
彼女は革ジャンのポケットから小さな箱を取り出し、無器用に包みを開けた。
「ロージィ、お前CDのカバー剥くの苦手だろ?」
僕はにやけた表情で聞いた。
「あんなん得意なヤツなんかいるかよ!」
彼女は箱からようやく取り出したリップをおもむろに塗り始めた。
「てかさ、金ないって言ってたけどそれどうしたんだ?」
彼女は僕の問い掛けにも黙って塗装を続けた。
「またやったのか?」
僕はため息混じりに呟いた。
彼女の手癖の悪さを僕は知っていた。
以前も店員に捕まりかけてフォローをしたことがある。
「あなたにもお土産があるんだけど・・・ほら、『いちごみるく』味。」
彼女が次にポケットから取り出したもの・・・
それは小さな箱に可愛いイチゴの絵の描いてあるコンドームだった。
理性なんてまやかしだ。
ステディには無理なのかもしれないが、興味本位の付き合いにはどこか『特殊な部分さえ認めることが出来るんだ』という自己顕示に満足するのである。
男なんて目の前に下げられたニンジンを必死で追いかける程度のナンセンスな生き物なんだ。
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