こよみ
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最古だよ!
2007/11/01 (Thu)
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
すじこハポネットタカタ~ン♪
朝起きると正直まだ夜だったある日、
僕は仕事以外に抱えているものの重さにはっきり血圧の上がるのを感じた。
『なんだかんだキャンペーンイメージVTRの編集・撮影がまだだった!』
しかもとんでもないことまで思い出してしまった。
『そういえばこないだ、大事なイベントがあってヴィデヲカメラ持って行ったのに、家に帰って再生してみたら全部ホワイトアウトしていたんだ!』
そう、カメラの調子が悪いことは分かっていた。
でも液晶モニターだけの問題と自分のマシンを過信していたから、友人に
「大丈夫だよ!ちゃんとPCに繋げば見れるって!」
なんて大胆発言でやり過ごしていたのに、帰って見たら白い幻想的な空間の中に妖精の様な人影が映っているだけだった。
『買わなきゃ!』
金曜日の僕は朝一番の新聞の中から電機関係を探した。
そして要領の良い僕は同時にそのチャンネルもチェックしたんだ・・・
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
わきげハポネットタカタ~ン♪
するとどうでしょう。
24時間テンションの高い奴らが、ちょうどヴィデヲカメラの宣伝をしているではありませんか?!
「はぁ~どでぃくす(HARDDISK)ですよ!ぽん!ほらすぐ再生!!!」
とか
「しかもこれだけぢゃないんです。これも憑いてこのお値段!!!」
とか・・・
早速友人(通称:サスカッチ)に電話を入れた。
その時午前4時30分・・・
「ウザ・・・死んで欲しい・・・」
おいおい!
最初は『もしも~し』だろうが?!
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
くされハポネットタカタ~ン♪
「ねぇねぇ・・・今度撮影するんだけどメカシこんでみない?」
その友人は20代の前半、ウォータージョブ(ハード系)をやっていて肌年齢こそ50代らしいが見た目はすこぶる良い。
でもどうだろう?
ハイヴィジョンはつらかろう・・・
編集でどうにかなるか?
2秒くらいそんなことを考えている間も彼女から何の返事もなかったので、僕は聞いてみた。
「ハイヴィジョンだけどいい?」
彼女は冷静に言った。
「いい?あたしは罪を犯したくないの。でもね?正当防衛ってこともあるのよ。出来れば誰かが殺して欲しい・・・」
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
わりとハポネットタカタ~ン♪
時間をかけて説得し彼女は快諾してくれた。
(快諾と言う言葉を『しぶしぶ生返事』に当て嵌めるのはよそう)
「ぢゃ今週末に決行!」
とか何とか言って電話を切って早速注文。
ハポネット初体験にドキドキしながらコーリング・・・
「ご注文ありがとうございます。では一週間から10日でお届けできると思います。」
意外とテンションの低いハポネットだな?なんて思いながらも反復する僕は現実の非道さを目の当たりにした。
嗚呼!長崎は遠かった・・・
クーリングオフどころかキャンセルすらできない僕はじっと待つことで常に緊張感のある毎日を過ごすことになるのだった。
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
けだまハポネットタカタ~ン♪
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
そこでハポネットタカタ~ン♪

すじこハポネットタカタ~ン♪
朝起きると正直まだ夜だったある日、
僕は仕事以外に抱えているものの重さにはっきり血圧の上がるのを感じた。
『なんだかんだキャンペーンイメージVTRの編集・撮影がまだだった!』
しかもとんでもないことまで思い出してしまった。
『そういえばこないだ、大事なイベントがあってヴィデヲカメラ持って行ったのに、家に帰って再生してみたら全部ホワイトアウトしていたんだ!』
そう、カメラの調子が悪いことは分かっていた。
でも液晶モニターだけの問題と自分のマシンを過信していたから、友人に
「大丈夫だよ!ちゃんとPCに繋げば見れるって!」
なんて大胆発言でやり過ごしていたのに、帰って見たら白い幻想的な空間の中に妖精の様な人影が映っているだけだった。
『買わなきゃ!』
金曜日の僕は朝一番の新聞の中から電機関係を探した。
そして要領の良い僕は同時にそのチャンネルもチェックしたんだ・・・
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
わきげハポネットタカタ~ン♪
するとどうでしょう。
24時間テンションの高い奴らが、ちょうどヴィデヲカメラの宣伝をしているではありませんか?!
「はぁ~どでぃくす(HARDDISK)ですよ!ぽん!ほらすぐ再生!!!」
とか
「しかもこれだけぢゃないんです。これも憑いてこのお値段!!!」
とか・・・
早速友人(通称:サスカッチ)に電話を入れた。
その時午前4時30分・・・
「ウザ・・・死んで欲しい・・・」
おいおい!
最初は『もしも~し』だろうが?!
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
くされハポネットタカタ~ン♪
「ねぇねぇ・・・今度撮影するんだけどメカシこんでみない?」
その友人は20代の前半、ウォータージョブ(ハード系)をやっていて肌年齢こそ50代らしいが見た目はすこぶる良い。
でもどうだろう?
ハイヴィジョンはつらかろう・・・
編集でどうにかなるか?
2秒くらいそんなことを考えている間も彼女から何の返事もなかったので、僕は聞いてみた。
「ハイヴィジョンだけどいい?」
彼女は冷静に言った。
「いい?あたしは罪を犯したくないの。でもね?正当防衛ってこともあるのよ。出来れば誰かが殺して欲しい・・・」
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
わりとハポネットタカタ~ン♪
時間をかけて説得し彼女は快諾してくれた。
(快諾と言う言葉を『しぶしぶ生返事』に当て嵌めるのはよそう)
「ぢゃ今週末に決行!」
とか何とか言って電話を切って早速注文。
ハポネット初体験にドキドキしながらコーリング・・・
「ご注文ありがとうございます。では一週間から10日でお届けできると思います。」
意外とテンションの低いハポネットだな?なんて思いながらも反復する僕は現実の非道さを目の当たりにした。
嗚呼!長崎は遠かった・・・
クーリングオフどころかキャンセルすらできない僕はじっと待つことで常に緊張感のある毎日を過ごすことになるのだった。
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
けだまハポネットタカタ~ン♪
ハ~ポネット、ハ~ポネット、フゥフゥ
そこでハポネットタカタ~ン♪
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2007/10/21 (Sun)
知人が犬をひらったらしい。
僕なら基本的にひろうのだが、彼はひらったらしい。
早速そのひらわれた犬を仕事中に見にいってきた。
犬はいた。
うちの会社の余った材料で作ったデッキの上にいた。
「ねぇ、砂利の上に普通にウンコあるけど大丈夫?」
僕は飼い主になりかけている知人に尋ねた。
彼は答える必要のない質問を無視してひらわれた犬にジャーキーをあげた。
「ねぇ、名前つけたの?」
彼は首を横に振った。
「ねぇ、オスなの?メスなの?」
今日の僕は質問が多い。
悪い兆候だ。
「その繋がれたヒモを持って電柱に行けば分かるよ。」
確にオスだった。
僕はそれからの時間を彼の命名に費やす事を仕事にしようと思った。
ところで今日、普段聞かない『79.5MHz』をたまたまチューンしてみたら、さだまさしがいい事をいっていた。
『最近の日本の若者は音楽で耳を塞いでいる。だから音楽に接していても日本の音楽のレベルは上がらない・・・とかなんとか・・・』
確かにその通りだが今はどうでもいい。
早く名前を考えよう。
「『くうねるほえる』なんてのはどうだろう?」
本当に彼はどうでもいいことに対して返事をしてくれない。
「ぢゃさ、『シド・犬・ヴィシャス』もしくは『イヌー・ロットン』ってのは?」
知人はようやく反応してくれた。
「なんかさ、お前の知り合いのブランドの『ほにゃららデラロッチャ』ぽくね?」
しまったのだ!
他にも『戌コバーン』とか、『ドギー・ポップ』とか『バリー・ワンドリュース&イヌ・チェンバース』なんかを考えていた僕の出鼻を見事に挫かせた。
最後のなんかはふたり分で中途半端だし、『兎デラロッチャ』や『鳩オズボーン』には到底敵わないのだ。
「めんどくせぇな・・・もう『ペス』とかでいいんぢゃね?」
「めんどくせぇのはおめぇのネーミングだろ?普通に『ロック』でいいんぢゃん!」
あ!
いいね?
それで決定!!
と言うわけで
命名・ロック
2007/10/04 (Thu)
最近アンサー・ソングと言うものを良く耳にする。
別に最近でもないけど・・・
そんな訳で何かにアンサーしたくなった僕は
あの名作にアンサーしてみたよ。
アンサーってかなで書くと間抜けだね?
別に最近でもないけど・・・
そんな訳で何かにアンサーしたくなった僕は
あの名作にアンサーしてみたよ。
アンサーってかなで書くと間抜けだね?
『黒い地縛霊・・・』
秋色のバスに乗って 山へ連れて行こうかな
タバコがきれてイライラ 先に自販機だな
何故 知り合った日から
一年過ぎても 手繋がない
理由はこれさ Should I lead you?
おまえに憑いた地縛霊 Should I lead you?
はっきり気を感じてる 昔の人だから
心に隙を見せたら 黒い地縛霊
九月の雨に降られて 夜の校舎に二人(プラス一人)
常に人影を感じて 背筋冷たくなる
何故 僕が時計を
チラチラ見るのか? 泣きそうな
丑三つだから Should I lead you?
唾を吐いた地面に Should I lead you?
おまえと同じ○×△□・・・ 走って逃げたいの
机と椅子の隙間に 黒い地縛霊
すげぇよ 今日まで 会った誰より
I can't lead you おまえの霊感がすげぇ
このまま別れたい 帰りたい
心の隙に憑かれて 黒い地縛霊(あ゛~)
秋色のバスに乗って 山へ連れて行こうかな
タバコがきれてイライラ 先に自販機だな
何故 知り合った日から
一年過ぎても 手繋がない
理由はこれさ Should I lead you?
おまえに憑いた地縛霊 Should I lead you?
はっきり気を感じてる 昔の人だから
心に隙を見せたら 黒い地縛霊
九月の雨に降られて 夜の校舎に二人(プラス一人)
常に人影を感じて 背筋冷たくなる
何故 僕が時計を
チラチラ見るのか? 泣きそうな
丑三つだから Should I lead you?
唾を吐いた地面に Should I lead you?
おまえと同じ○×△□・・・ 走って逃げたいの
机と椅子の隙間に 黒い地縛霊
すげぇよ 今日まで 会った誰より
I can't lead you おまえの霊感がすげぇ
このまま別れたい 帰りたい
心の隙に憑かれて 黒い地縛霊(あ゛~)
2007/10/03 (Wed)
花粉症になんかならないと思っていたのに、
花(多分鼻)がむずむずし
家を掃除して、埃を排除しても
むせ返り
飲み会だからと
薬を沢山飲んで気合を入れたら
処方を間違えて、のた打ち回る始末・・・
寝ぼけて体温計を腋の下に挟んだら
結構急な傾斜角だった。
だから彼の詩を思い出した。
『カゼヲヒクのさ』
風を弾いたよ
窓のすき間から流れ込む
優しいそよ風を
六本の弦に見立て
それをつま弾くのさ
聴こえない?
感じるんだ
朦朧とした頭の中に
微かに響く音色を
ほら君も弾いてごらん
三十九度も熱があるんだ
それだけで立派なミュージシャンさ
橘カヅヲ著
『肺胞までシミワタル恋』より
風を弾いたよ
窓のすき間から流れ込む
優しいそよ風を
六本の弦に見立て
それをつま弾くのさ
聴こえない?
感じるんだ
朦朧とした頭の中に
微かに響く音色を
ほら君も弾いてごらん
三十九度も熱があるんだ
それだけで立派なミュージシャンさ
橘カヅヲ著
『肺胞までシミワタル恋』より
2007/09/23 (Sun)
大きな画用紙に雲を描いてみる。
白い画用紙に白い雲は目立たない。
だから白い雲に黒いアウトラインを入れる。
そして雲にはみ出ないよう画用紙いっぱいに青い空を塗っていく。
慎重に・・・
すると必ずやるんだ。
そうはみ出すんだ。
青と白ににじみ出す黒。
ヤケになり、筆に水をたくさんふくめ、画用紙を闇雲に撫でる。
絶妙なグラデーション、そんな水彩画な空の下、悲しき語りべの話に今日耳を傾けてくれるのはあなたですか?
そうですか?
では始めましょう。
唐突ですが、クレームって実にメルフェンチックな行為、もしくはその経緯ですね?
※別にフランス菓子的な滑らかなヤワラかさではありません。
ここは大江戸人形町、老舗或美問屋に朝からギャングもんの甲高い声がこだまする。
「おめぇんとこで買ったこの軽合金系の東屋、ありゃなんだい?雨漏りがするぢゃねいか!おまけに寝床もびっしょりだい。この落し前どおしてくれるってぇんだい?買った金全部返して貰ったって収まりがつかねぇやい!」
店番をしていた弥七が困り果てていると、奥から番頭が出てきた。
「朝から騒々しいな・・・どうしたい?弥七・・・」
弥七が事の始終を詳しく番頭に伝えると、半笑いの番頭がこう答えた。
「お客さん、そりゃあ言い掛かりってもんでぇ!それに朝からこう怒鳴られたんぢゃあこちとら体裁も良くねぇ。」
その半笑い顔にボルテージの上がったギャングもんは、
「てんめぇ!バカにしやがって!!なんだその面ぁ?あ?『お客様はいつの時代も神様だ』って言葉知んねぇのか?」
と、もう収まりそうもない始末。
「おっと、ぢゃあ言わせて貰いますがね?何々?東屋で寝たとか?そりゃあ取説に禁止事項としてうたわせてもらっているんですがね・・・ちゃんとPL法に基づいて作っている取説にケチつけるような人間を客なんて思いやしやせんよ!」
ギャングもんもとうとう奥の手を出してきた。
「うちの親分は下町奉行を舎弟にした男だぁってんだ!あんたら幅ぁ利かせて商売やってるらしいが、親分に口利いてもらったらぁ、店仕舞どころか一生臭い飯食う羽目になるんだぜぃ!」
番頭もこのチンピラギャングもんの背後に見え隠れする男の存在には若干臆した様子で、
「わかりやした・・・少々待っておくんなせぇ。」
と言って、奥へ一旦引き下がった。
店の奥の6畳には、一升瓶を肘掛にし、湯飲み茶碗で酒を飲んでいる浪人がいた。
番頭はその浪人に言った。
「先生・・・こりゃあ、たちの悪い客でさぁ。なんとかしちゃくれませんかぃ?」
浪人は湯飲みに残った酒を一気に飲み干すと、黙ってガンにシリコンコーキングを差し店頭へ出て行った。
「お前さん、見かけによらず顔が広いそうぢゃねいか?どうだい?俺がこのガンで一発補修を施してやろうぢゃあないか。もしこれで雨漏れが収まった日にゃあ、布団の弁償どころか、暗い牢屋の板の間でしばらく暮らすことになるんだぜぃ!」
ギャングもんはその言葉に明らかに怯んでいた。
「まぁ、もしかしたら或美が原因でもないかもしんねぇしなぁ・・・布団だって俺の寝汗かもしれんし・・・」
そう言うと逃げるように店を出て行った。
「先生、毎度ありがとうございやす。」
番頭はしてやったりと満面の笑みで言った。
「俺のシリコンを汚すこともねぇ野郎だ。うふふふ・・・」
番頭も続けて笑った。
「えへへへへ・・・」
「ぶはははは・・・」
「おほほほほ・・・」
「おい!弥七、お前は笑うな!」
そんな彼らの周りを森の妖精が飛んでいるのを見たのは奥の若女将だけだった・・・
悲しき語りべはこんな小噺になんのエッセンスも入れられません。
アメリカンジョークもどこ吹く風です・・・
ただ、精神的なトルチョックに日々耐え忍ぶだけなのです。
緩い日差しは思いのほか体の水分を奪い去った・・・
白い画用紙に白い雲は目立たない。
だから白い雲に黒いアウトラインを入れる。
そして雲にはみ出ないよう画用紙いっぱいに青い空を塗っていく。
慎重に・・・
すると必ずやるんだ。
そうはみ出すんだ。
青と白ににじみ出す黒。
ヤケになり、筆に水をたくさんふくめ、画用紙を闇雲に撫でる。
絶妙なグラデーション、そんな水彩画な空の下、悲しき語りべの話に今日耳を傾けてくれるのはあなたですか?
そうですか?
では始めましょう。
唐突ですが、クレームって実にメルフェンチックな行為、もしくはその経緯ですね?
※別にフランス菓子的な滑らかなヤワラかさではありません。
ここは大江戸人形町、老舗或美問屋に朝からギャングもんの甲高い声がこだまする。
「おめぇんとこで買ったこの軽合金系の東屋、ありゃなんだい?雨漏りがするぢゃねいか!おまけに寝床もびっしょりだい。この落し前どおしてくれるってぇんだい?買った金全部返して貰ったって収まりがつかねぇやい!」
店番をしていた弥七が困り果てていると、奥から番頭が出てきた。
「朝から騒々しいな・・・どうしたい?弥七・・・」
弥七が事の始終を詳しく番頭に伝えると、半笑いの番頭がこう答えた。
「お客さん、そりゃあ言い掛かりってもんでぇ!それに朝からこう怒鳴られたんぢゃあこちとら体裁も良くねぇ。」
その半笑い顔にボルテージの上がったギャングもんは、
「てんめぇ!バカにしやがって!!なんだその面ぁ?あ?『お客様はいつの時代も神様だ』って言葉知んねぇのか?」
と、もう収まりそうもない始末。
「おっと、ぢゃあ言わせて貰いますがね?何々?東屋で寝たとか?そりゃあ取説に禁止事項としてうたわせてもらっているんですがね・・・ちゃんとPL法に基づいて作っている取説にケチつけるような人間を客なんて思いやしやせんよ!」
ギャングもんもとうとう奥の手を出してきた。
「うちの親分は下町奉行を舎弟にした男だぁってんだ!あんたら幅ぁ利かせて商売やってるらしいが、親分に口利いてもらったらぁ、店仕舞どころか一生臭い飯食う羽目になるんだぜぃ!」
番頭もこのチンピラギャングもんの背後に見え隠れする男の存在には若干臆した様子で、
「わかりやした・・・少々待っておくんなせぇ。」
と言って、奥へ一旦引き下がった。
店の奥の6畳には、一升瓶を肘掛にし、湯飲み茶碗で酒を飲んでいる浪人がいた。
番頭はその浪人に言った。
「先生・・・こりゃあ、たちの悪い客でさぁ。なんとかしちゃくれませんかぃ?」
浪人は湯飲みに残った酒を一気に飲み干すと、黙ってガンにシリコンコーキングを差し店頭へ出て行った。
「お前さん、見かけによらず顔が広いそうぢゃねいか?どうだい?俺がこのガンで一発補修を施してやろうぢゃあないか。もしこれで雨漏れが収まった日にゃあ、布団の弁償どころか、暗い牢屋の板の間でしばらく暮らすことになるんだぜぃ!」
ギャングもんはその言葉に明らかに怯んでいた。
「まぁ、もしかしたら或美が原因でもないかもしんねぇしなぁ・・・布団だって俺の寝汗かもしれんし・・・」
そう言うと逃げるように店を出て行った。
「先生、毎度ありがとうございやす。」
番頭はしてやったりと満面の笑みで言った。
「俺のシリコンを汚すこともねぇ野郎だ。うふふふ・・・」
番頭も続けて笑った。
「えへへへへ・・・」
「ぶはははは・・・」
「おほほほほ・・・」
「おい!弥七、お前は笑うな!」
そんな彼らの周りを森の妖精が飛んでいるのを見たのは奥の若女将だけだった・・・
悲しき語りべはこんな小噺になんのエッセンスも入れられません。
アメリカンジョークもどこ吹く風です・・・
ただ、精神的なトルチョックに日々耐え忍ぶだけなのです。
緩い日差しは思いのほか体の水分を奪い去った・・・